Tuesday, September 14, 2010

高機能携帯電話ブラックベリーを製造するリサーチ・イン・モーション(RIM)は8月30日、土壇場でインド政府に屈服した。インド政府は、高度に暗号化されたブラックベリーをテロリストが悪用することを懸念し、国内でのサービス停止を検討していた。そこでRIMは、インド政府が電子メールなどユーザーの情報にアクセスすることを承諾したのだ。

 今回の合意でサービス停止は免れたものの、RIMにはインド国内にサーバーを置くことが義務付けられる。インド政府は今後、グーグルやスカイプにも同様の措置を求めていく姿勢だ。

 欧米の大企業を顧客に持ち、ブラックベリーを愛用する弁護士のスニラ・アワスティは、顧客との秘匿特権が侵害されることを心配する。「法律が異なり時差もある外国企業と仕事をするには、機密性の高いブラックベリーがとても便利だったのに」

 確かにインドでは、機密情報の取り扱いは至難の業かもしれない。インドの週刊誌アウトルックによると、この国の警察は令状なしで国民の携帯電話の会話を傍受でき、法的根拠が怪しい盗聴は日常的に行われているという。政府がネット世界を監視したいと言い出すのは、時間の問題だったのかも。

ブラックベリーが盗聴王国インドに屈服 | ビジネス | 最新記事 | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト (via kml)

移動体通信と盗聴の問題は根が深い。 GSM がセキュリティ的にゆるゆるなのは有名だが、 3G についても各国の諜報機関が盗聴を可能とするような仕掛けを組み込むよう要請されていて、そのための議論が行われていた(実際にどうなったかは知らないけど)。通常の電話は実はそんなに安全ではなく、様々な政治的理由によって穴が開けられていることは肝に命じておくべきだ。だから(OpenPGP のような)政治的な思惑や公共機関による信用モデルに依存しない暗号システムが必要とされるのである。

(via hexe)